道頓堀

 梅雨の最中のはずなのに、大阪の街はさらりと爽やかな風が吹いていた。

 行く先が雨か晴れか、どんな風が吹くのかはたぶん、すべて偶然。

でも、できればこんな偶然を味方に着けて歩きたい。

鉄の河原毛

他に目が行かない訳じゃないけれど、

乗り換える理由はまだ見つからない。

年式だけ見ればもう10年経ってしまった。

でもまだまだ。

もっと遠くへ、飽きるほど乗りたい。

上瀬漁港

 県道は最後にスイッチバックで港へ下り、
唐突に途切れた。

 

伊勢湾辺りではありえない、澄んだ海に驚く。

たぶん、これが本当の海の色。 

湾の対岸には、発電所の白いドーム。

今はただ、祈りを込めた目で見るしかない。

鞘の中

 

空豆は何と引き換えにこんなふかふかのベッドを手に入れたのだろう。

枝豆のぺらぺらが、落花生のかさかさが気の毒になってくる。

 

 

神様って不公平。

黒は一色ではない

板張りの倉庫が並ぶ、運河沿いの道。

主題にするか背景に生かすか、撮り手を試す黒が連なる。

深い赤も悪くはないが、黄色や朱色、白もいい。

そんな車体を撮ってみたい、運河沿いの道。

赤い鳥

羽毛の紋様は、目を奪われる繋がりと広がり 。

名古屋コーチンは美しい鳥だった。

と同時に、野生を忘れないこの足はどうだ。
恐竜は鳥になった、というのはたぶん本当なんだろう。

新郷瀬川

アングルで作った欄干とアスファルト舗装が無粋だが、

思わぬところで見つけた木造橋。

  

重量制限は2t。
ちなみにTDM900は装備重量223kg。

車よりバイク、バイクより自転車や徒歩で渡るのが似合う橋。